院内報
こあら通信 第330号 October 2025
インフルエンザワクチン接種開始
今月からインフルエンザワクチンの接種が始まりました。例年通りの不活化インフルエンザワクチンに加え、昨年から開始された経鼻弱毒生ワクチンの2種類が選択できます。
今回は、経鼻弱毒生ワクチン「フルミスト」についてお話します。
フルミストは、鼻の粘膜で弱毒化したインフルエンザウイルスが増殖し、自然感染した場合と同様の免疫を誘導するワクチンです。
・効能・効果:インフルエンザウイルス
への初期感染への予防・重症化の予防
※従来の不活化インフルエンザワクチン
との間に予防効果に対する差はないと報告されています
・効果発現:接種後約2週間後から
・対象:2歳以上18歳以下
・接種方法:フルミスト0.2mlを1回鼻腔内に噴霧する(0.1mlずつ各鼻腔内に噴霧)
・効果持続期間:約1年間(不活化インフルエンザワクチン・・・4~6カ月)
昨年接種した方の多くは、痛くなかった・すぐ終わった・水みたいなものが入ってきただけという感想でした。注射嫌いの子どもにとっては痛みがなかったのでとても好評でした。
不活化ワクチンに比べ接種費用が高い・風邪様症状の副反応が出ることがありますが、予防効果持続期間や接種回数が1回・痛みがないなどのメリットもあります。
※1回目の不活化ワクチンを予約している方でもフルミストに変更可能ですので事前にご相談ください。
接種にあたってのお願い
☑母子手帳を必ず忘れずにお持ちください
☑来院前にお熱を測りましょう
☑可能であればおうちで問診票の記入をお願いします。(注射型と点鼻型は問診票が異なります)
☑予防接種の際は診察、薬の処方はできません。どうしても診察が必要な方は、前日までに受付にお電話をおねがいします。