横田小児科医院

院内報

こあら通信 第290号 June 2022

目次

・古希
・子宮頸がんワクチン
・熱中症の予防
・横田先生お誕生日会

古希
 5月で70歳になりました。70歳のお祝いを古希のお祝いと呼びますが、古希は中国の唐の時代の詩人「杜甫」が詠んだ詩が語源となっているのだそうです。「酒債尋常行処有 人生七十古来稀」という一節で、「酒代の借金は行く先々にある。人生70歳まで長生きすることは滅多にないので、今のうちに楽しんでおきたいのだ。」という意味と解説されています。

 70歳は平均寿命によりずっと下なので、今では稀ではなくなっています。しかし、この歳になると身体のいろいろな機能が低下していることを強く感じます。運動能力はもちろんですが、視力も聴力も今までとは違いますし、手先の細かい動きもだんだん思うようにゆかなくなってきたことを実感します。60歳の還暦はまだまだ元気で、前途洋々としていると思ったものですが、70歳はちょっと感じが違います。行き先を思うと、ちょっと暗い気持ちにもなっていました。

 しかし、誕生日の当日にスタッフから思いもよらぬ誕生日のお祝いをしてもらい、ちょっと元気が出てきました。午前中の診療が終わると、突然大好きな玉置浩二の音楽が鳴り響きスタッフがダンスを披露してくれました。その後にもアトラクションが続き、古希のお祝いに着る紫色のちゃんちゃんこを着せられてケーキのろうそくも吹き消しました。

 全く気づいていなかったのですが、スタッフ全員が時間をかけて準備をしてくれていたのです。あまりの感激に珍しく涙が出てきました。素晴らしいスタッフに恵まれて幸せだと思うとともに、もう少しみんなのためにも頑張ろうと勇気ももらいました。患者さんの皆さんにも、今しばらくおじいさん先生としてお付き合いいただきたいと思っています。
子宮頸がんワクチン

子宮頸がんは、子宮の入り口部分(頸部)にできるガンです。20~30歳代の若い女性では1番多いガンで、毎年約10000人が子宮頸がんと診断され、約2800人が亡くなっています。子宮頸がんの95%以上は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスの感染が原因で、性交渉で感染すると考えられています。HPVはありふれたウイルスで、生涯80%以上の人が感染するといわれており、通常は感染しても自然に排除されますが、長い間感染が続く場合には細胞が少しずつガン細胞に変化していくことがあります。またHPVは、子宮頸がん以外のガンを引き起こすこともあります(肛門ガン・中咽頭ガンなど)

子宮頸がんはワクチン接種により予防することができます。2013年4月から定期接種となりましたが、そのあと接種後の副反応が疑われたために「積極的な勧奨接種」が約9年間中止されていました。しかし、この間ワクチンの安全性・ワクチンによる有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることを確認されたことから、2022年4月接種の積極的な勧奨が再開されました。定期接種対象者は、小学6年生~高校1年生の女子です。接種できなかった高校2年生以上の1997年4月2日~2006年4月1日生まれの女性も令和7年3月まで無料で接種できることになりました。ワクチンの普及で、海外では子宮頸がんそのものが極めて少なくなっている国もあります。

将来、多くの女性が子宮頸がんで子宮を失ったり命を落とすという事がなくなるよう、ワクチン接種を考えてみませんか。

   
熱中症の予防

じめじめした湿気とともに気温が上昇する6月は、真夏と並び熱中症にかかりやすい季節です。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、身体から熱を逃がしにくくなってしまうため、大人に比べて体温調節機能が未発達な子どもは特に注意が必要です。顔が赤い、ひどく汗をかいているなどの異変がないか周りの大人が気にかけてあげましょう。

1.こまめな水分補給
水筒やペットボトルを持ち歩き、喉の渇きを感じる前に少しずつイオン飲料などを飲ませる。
2.衣類の調整
暑さに応じて脱ぎ着できるような通気性の良い涼しい服を着せる。外出時には帽子をかぶらせる。
3.日陰、屋内で休憩
子どもは大人より地面の照り返しを受けやすいため注意する。ベビーカーは長時間日なたに置かない。扇風機やエアコンを使用して休憩をとる。

いつもエアコンの効いた部屋にいて、汗をかかずにいると暑さに弱くなります。適度に運動させて、暑さに強い身体を作ることも大切です。また右のサイトのように、地域ごとの熱中症の危険度をメールで知らせてくれるサービスもあります。情報も上手に活用してこれからの夏を乗り切りましょう。

環境庁熱中症予防ページ  https://www.wbgt.env.go.jp/
NHK防ごう熱中症QRコード https://www3.nhk.or.jp/news/heatstroke/

横田先生お誕生日会

5月26日は横田先生のお誕生日でした。誕生日は毎年やってきますが今年は70歳の節目の年、「古希」のお祝いも一緒にしよう!とスタッフ一同でサプライズ企画を何にしようかと知恵をしぼりました。音楽がかかったら突然踊りはじめるフラッシュモブや歌、お祝い気分を盛り上げる鏡開きなどを準備し当日を迎えました。計画通りには進められず首尾よくすべてができた訳ではありませんが予想以上に先生を驚かせ、喜んでもらうことができたかと思っています。また、先生には気がつかれないように慎重に準備をしたりダンスの練習を重ねるなど、れいな先生や看護師、保育士、事務、他にもクリニックに関わるスタッフ全員が一致団結できたこともよい機会でした。横田先生の診療、活躍はまだまだ続きます。10年後のお祝いのプランを練りつつスタッフ一同も一緒に頑張っていきたいと思います。

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