院内報
こあら通信 第26号 Jun2000
目次
・爪を切ろう
              ・ホームケア・アドバイス
              ・最近多くみる病気
              ・ヨコピーのQ救箱
              ・新スタッフ紹介
爪を切ろう
 我が家の愛犬の散歩の途中、みかんの花をみつけて喜んでいました。去年だって同じ道を散歩していたのにどうして気がつかなかったのでしょう。木々の緑は深まって、夏が近いことを感じさせてくれる日が多くなりました。
               暑くなって皮膚のトラブルが多くなってくると、気になるのが伸びたままの爪です。こども達は痒くなれば一生懸命爪で皮膚を掻いています。皮膚に傷がつけば細菌が付いてとびひになることもありますし、傷ついた皮膚からは痒みを増す化学物質が放出されて、ますます痒くなるという悪循環に陥ってしまいます。爪を切るだけで皮膚の症状が落ち着いてくることはけっしてめずらしくはないのです。
               こんな当たり前のことをわざわざ書こうと思ったのは、爪を伸ばしたままの子どもをみることが多くなったように感じたからです。小さな子ども達は自分では爪を切ることができません。お母さん方の心掛けがぜひとも必要なのです。
               といってもお母さん方の爪も、伸び放題のものが少なくありません。きれいなアートを施してあったりもしますが、その手で触られる赤ちゃんはどのように感じているのでしょうか。「冷たい」「痛い」とは感じないでしょうか。爪は一転して凶器にもなることがあります。子育ての間くらいは爪を短く切っておいたほうがよいのではないでしょうか。
               心ある小児科医は聴診器の温度や自分の手の温度にも気を使います。それは子どもに嫌な思いをできるだけさせたくないと考えるからです。子どもの爪の成長は早く、特に赤ちゃんの爪は薄く鋭いために皮膚を傷つけやすくなっています。
               週に2回、曜日と時間を決めて、恐がらずゆっくりと子どもの爪を切ってみませんか。
ホームケア・アドバイス
               喘息ってな-に?
              アレルギ-性体質のある児が、種々の原因によって空気の通り道である気道が敏感になり、狭くなるために呼吸が苦しくなります。これを繰り返すのが喘息発作です。
              
               原因はな-に?
              
              アレルギ-反応をおこす物質をアレルゲンと呼びますが、子どもの気管支喘息の原因となるアレルゲンでは、ダニ・ハウスダスト・犬や猫の毛垢・カビ・花粉などが重要ですが、カゼ・天気や気温の変化、精神的なストレスなども発作をひきおこす原因となることもあります。
              
               なぜ苦しくなるの?
              
              気管支はチュ-ブのようなものです。その外側が筋肉で囲まれて、内側は粘膜です。発作が起きると気管支の筋肉が縮み、次第に粘膜がむくんできます。さらに進むと、粘膜の炎症の結果として痰が増えて空気が通りにくくなります。
              
               日常生活で気を付けることは?
              
              1)原因を除去する
              1 毎日よく掃除をする(特に寝室)
              2 ペットは飼わない
              3 タバコは吸わない
              4 寝具は日に干して掃除機をかける
              5 ジュウタンは敷かない
              2)喘息の薬を忘れずに飲む
              3)もし発作が起きてしまったら?
              1 ゆっくりお腹で息をする
              2 薬を飲む
              3 咳を促して痰を出す
              4 落ち着いたら少しづつ水分を与える
              5 気分転換をする(散歩・ドライブ)
              
              喘息の治療は調子の悪い時だけ受診したり薬を飲んでいるだけでは、なかなかコントロ-ルできません。喘息のことを家族中でよく理解し、根気と愛情とチ-ムワ-クで根治に向かって頑張りましょう。
最近多くみる病気
 1 水痘 (4月から引き続き流行っています。院内感染にも御用心!)
               2 ウイルス性胃腸炎 (軽い胃腸症状と軽度の発熱)
               3 リンゴ病(大人がかかると関節痛が起こります)
ヨコピーのQ救箱
Q  待ち時間の情報は正確に伝えてほしい。順番を知らせてほしい。
              
              A  混んでいる時、どの位かかるのだろう。順番は何番目なのかなと気になるよね。診療がおくれている時はトイレの前の棚の上に待ち時間を表示してるけど順番を知りたかったら受付のお姉さんに聞いてみて、何番目なのか教えてくれるよ。待ち時間もきいてくれれば教えてくれるから気軽に声を掛けてね。
              
              Q 三種混合はいつ頃受ければいいの?
              
              A  三種混合は、ジフテリア・百日咳・破傷風の三種類が入ったワクチンなんだ。この中で小さい赤ちゃんに一番大切となるのが百日咳なんだよ。百日咳は名前のとおり、咳が長い間続く病気なんだけど、月齢が低ければ低いほど重症化しやすく、場合によっては命にかかわることもあるとても心配な病気なんだよ。特に生後3か月までの赤ちゃんにかかる率が高いので、3か月を過ぎたら、出来るだけ早く予防注射を受けるようにしてね。 接種方法は次の通りだよ。
              1期・・・生後3か月~90か月までに3回接種。(それぞれ3~8週の間隔をあけてね。)また、1年~1年半後に追加接種を1回受けるのを忘れずに。
              2期・・・小学校6年の時に二種混合(ジフテリア・破傷風)を1回うけてね。
新スタッフ紹介
事務
              山田 美和子
              
               みなさん、こんにちは!4月から受付・事務の仕事をさせていただいてます、社会人復帰1年生の山田美和子です。
               小学4年生の女の子、小学3年生の男の子の2児の母で、南足柄市に住んでいます。趣味はガ-デニングとパソコンとママさんサッカ-などなど。
               私自身、子どもの頃“鍵っ子”だった為、子どもが帰宅した時には家に居てあげたいと思うあまり、なかなか働く決心がつかずにいたのです。今回横田小児科で働くことになり、今すご~くはりきっています。子供も、私がずっと家に居た時よりもよくお手伝いをしてくれますし、主人もすごく協力的です。これも母が退職して家に居てくれるようになったおかげです。
               小児科ということで、自分の子供が小さかった頃のこと(よく病院通いをしたことなど)を思い出します。まだまだ子育て真最中ですが、10年間の育児経験を通して、少しでも若いお母さん方の相談相手になれたらと思います。どうぞ気軽に声をかけて下さいね。まだまだ仕事を覚えるのに精一杯ですが、早くお子さん達の顔を覚えて仲良くなりたいです。 末永くよろしくお願いします。
              

 
		
