横田小児科医院

院内報

こあら通信 第242号 June 2018

目次

・麻しん(はしか)患者の急増
・子どもは病気にかかるもの
・れいな先生の自己紹介
・~子どもたちの笑顔を守るために~
・お知らせ

麻しん(はしか)患者の急増

最近‘はしか’が沖縄で発生し、全国へ拡がっていることが大きなニュースとなっています。沖縄へ旅行する予定だけれど心配…というような質問を何度も受けるようになっています。

3月中旬に台湾から来て沖縄本島を旅行していた人が途中で入院して初めてはしかと診断されました。この間に接触した様々な人にはしかがうつり、全国へと拡大しています。特に福岡県、愛知県で患者が多く、神奈川県でも少し増えています。

感染した人の多くは20歳ー40歳台の成人ですが、小学校入学前の子どもにも感染者があり、多くは予防接種を受けていません。予防接種を受けていれば大部分は軽症で、遺伝子検査などの特別な検査をして初めてはしかと判ることも少なくありません。予防接種をしていないと重症になることがあり、昔ははしかのために多くの人が命を落としています。幸い今回の流行では重症者は出ていないようです。

病気がなくなると予防接種が不要なのではないかとつい考えてしまうのですが病気の怖さをよく知り、交通の発達した現代社会ではどこからでも病気が持ち込まれる可能性があることを忘れてはなりません。子どもは定期のMRワクチンを受けていれば、慌てて追加の接種をする必要はありません。接種の対象年齢になったらなるべく早く接種しましょう。1歳未満の子どもは生後6カ月以降ならMRワクチンを接種することができ(自費になります)、沖縄ではこのような勧告が出されていますが、この西湘地域ではまだその必要はありません。

一番危険なのは20ー40歳代の成人です。ワクチンの接種歴がはっきりしない人はもちろん、ワクチンを1回しか受けていない人にも接種をお勧めします。

子どもは病気にかかるもの

この春から集団生活を始めた皆さん。入園して2ヶ月経ち、以前よりカゼをひきやすくなった・よく熱を出す・登園したけど呼び出しの電話が・・・などの経験はありませんか?

集団生活が始まると様々な病原体にさらされます。くしゃみや咳で空気中に飛んだウイルスを吸い込んだり、感染症にかかっている人と接触することでうつります。集団生活している子どもは、そうでない子どもに比べ約2倍カゼなどの感染症にかかり、年間にすると10数回(月平均1ー2回)かかると言われています。毎月熱を出すことも珍しくありません。

ウイルスによる感染症のほとんどは子ども自身の力で治りますが、ワクチンで予防できる病気(麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘など)は、可能な限りワクチン接種をしましょう。

症状がひどく登園できない場合、病児保育室や病後児保育室を利用することができます(利用条件があります。詳しいことは受付まで)。保護者の方がお休みできないときは利用し、病気と上手に付き合っていきましょう。

れいな先生の自己紹介

院長の次女です。
生まれは東京ですが、10歳の時に家族で小田原へ引越し、小学校5、6年は芦子小学校に通いました。小さい頃から医師になるのが夢で、"子供の全身が診れるお医者さん"に憧れて小児科医になりました。その後結婚して現在は二児の母に。子供が好きで小児科医になったわけですが、実際に自分が母親になってみると、"子供はかわいい!"のはもちろんのこと、一方で"子育ては本当に大変??"ということが身にしみてわかるようになりました。地域の子供達が元気に笑顔でいられるように、そして育児奮闘中のお母さん、お父さんが少しでも肩の力を抜けるように、健康と子育てのサポートができたらいいなと思っています。

〈経歴〉
2008年に聖マリアンナ医科大学医学部を卒業した後、順天堂大学医学部附属順天堂医院小児科へ入局。大学病院、関連病院で一般小児の診療をしながら、特にアレルギー疾患を専門に勉強してきました。2018年4月より横田小児科医院に勤務。

~子どもたちの笑顔を守るために~

6月24日(日)に横田先生が会頭を務める日本小児科医会総会フォーラムがパシフィコ横浜で開催されます。13:30から開演の市民公開フォーラムでは「“結構びっくり面白い”途上国小児医療の現場からのお話し」と題した、ラオスの小児病院で訪問看護をしている看護師、赤尾和美さんの活動について話を聞くことができます。

赤尾さんは、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN(アジアの恵まれない子どもたちの医療支援を行う団体)の代表として支援者と共にラオスに「ラオ・フレンズ小児病院」を設立。医療だけではなく現地スタッフの教育にも力を注いでいる方です。

当院でも、赤尾さんの活動を応援しています。(スタッフも公開フォーラムに行きます!)

6月30日までクラウドファンディングで募金活動も行っていますので院内掲示、もしくはhttp://www.fwab.jp/をご覧ください。ご協力をお願いします。

お知らせ

1.診療時間延長のお知らせ

火曜日午後の診察を18時まで延長しました。17時15分受付までの診察は横田先生とれいな先生の2人で診察をし、17時30分以降の診察はれいな先生になります。当日の混雑状況、先生の予定で変更する場合もありますがご了承くださいますようお願いします。(れいな先生:横田先生二女、泰道麗菜先生)

2. 実習生がやってきます

当院はおだわら看護専門学校のクリニック実習施設になっており、今月から今年度の実習受け入れが始まります。6月は3週に渡って一度に3、4人の学生がやってきます。看護師と一緒に、問診・診察介助・健診等皆様の近くで実習させていただきますのでご協力をお願いいたします。

横田小児科医院

お問い合わせ先

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病児保育室JAMBO!

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〒250-0051
神奈川県小田原市北ノ窪515-3
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TEL 0465-34-0666
FAX 0465-35-0756
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